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「修道士カドフェル 聖女の遺骨求む」 [読書記録]

聖女の遺骨求む ―修道士カドフェルシリーズ(1)

聖女の遺骨求む ―修道士カドフェルシリーズ(1)

だいぶ以前に購入した本だが、久しぶりに読み返してみた。12世紀のイギリスを舞台に繰り広げられる珠玉のミステリ。外国のミステリといったらアガサ・クリスティーとかその辺が有名なのかもしれないが、私が聞かれたらまずこの作家をあげる。
最初にこの作品に触れたのは、実はNHK(BSの方だろうか、定かではない)でやっていたドラマを見たことだった。主人公が修道士(しかも老人)、若い登場人物はなんか皆くるくるした髪とヒゲで今ひとつ見分けがつかない。どうしたら(爆)
だがドラマ自体は面白かった。主人公が初老~老人なのだがこの老人にこそ惚れる。面白い現象だ。かっこいい若いのには目もくれない(爆)
さてそれからしばらくして、今度はとある人から普及本です、と同人誌を頂いた。(これがどこに行ったやら・・・従兄の家にあるかも)小説のワンシーンを漫画に書き起こしたページと、本にたくさん出てくるハーブの紹介などで作られた薄い本だったが、これが決定打となって、原作本を探しに仙台まで出た。紀伊国屋まで行ったのだが、その当時光文社から出ているものはなかった。社会思想社というかなりマイナーげな出版社で、仕方がないので取り寄せしてもらったのだがこれがまぁ時間かかるかかる。今時ならネットで数日当たり前なのが信じられない。一ヶ月ほどたってようやく手にするみたいな感じである。最後は更に仙台の中心部のジュンク堂に行ったらやっと在庫を発見した。
とはいえ、一気に20冊は買えるほどお小遣いもなかったので(爆)ちまちまとそろえた。

「聖女の遺骨求む」は記念すべき第1巻である。シュールズベリというところにある修道院の修道士たちが、ウェールズに眠る聖女の遺骨を持ち帰り、修道院に祀ろうとするところから話は始まる。12世紀のイギリスの歴史や事情を知らないと、少し「?」と思うこともあるのだが、そんなことは大して気にならない。
個性的な登場人物にわくわくと先を読み勧めると、やがて修道士たちとウェールズの土地の人々が対立し、そんな中に殺人事件が起こる。
12世紀だから、指紋や血液検査などの科学捜査は一切ない。修道院で薬草を育て、薬を作っているが故に、薬草やいろんな知識を持つ、元十字軍兵士である主人公・カドフェルが、その知識と経験を駆使して謎を解いていく様は面白い。
そして普通の殺人ミステリなら、殺人の犯人を捕まえてめでたしめでたしで終わるのであろうが、この作品は更に別の展開を見せる。修道士たちの信仰、愛し合う恋人たち、土地に住む人々の心、そして渦中の聖女ウィニフレッド。既に遠い昔に信仰と共に天に召され、聖女として列席された彼女の細くて小さな骨を巡る騒動は、カドフェルの手によってどんな結末を迎えるのか。
この結末は是非本を読んで欲しいと思う。読んで損をさせないと言い切れる本はそう多くない。カドフェルを始めとした魅力的な登場人物たち、現代もののミステリにはない雰囲気がとてもいい。


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むかしのはなし [読書記録]

小学校の図書室は、当時旧校舎の二階にあって、板張りの床はキシキシ言いました。
ほとんど人もいなくて、たまに友達と集まると怪談話になったり(爆)(その途中で非常ベルがなりだしてみんな泣きながら逃げたりとか(爆))このとき友達と作った(!)小学校の七不思議が、なんかだいぶ後まで語り継がれていたので驚きました。こうして七不思議は出来る!を目の前で見た感じ(爆)

手当たり次第に本は読みましたが(神話から童話、小説、民話、気が向けば何でも読んだ)、一番印象に残っている本は?と聞かれたら「小さな魔法のほうき」(メアリー・ステュアート)と答えます。詳しい内容は流石にもう説明できないのですが(細部がうろ覚え)、忘れられないシーンがあります。主人公が魔法のほうきに、「夜間飛行の花」という紫色の花を揉み潰してその汁を塗りつけると、ほうきが空を飛んで魔法学校へ行ける・・・というもの。魔法学校はハリー・ポッターのような楽しい学校ではなくおどろおどろしさに満ちていて、マザーグースの歌が効果的に流れてきます。「ディンドンディンドン、ネズミが時計を駆け上がる!」このフレーズがとても忘れられません。
ここでお願いです。この「ちいさな魔法のほうき」、あかね書房から発行されていたのですが、既に絶版になっています。復刊ドットコムで復刊願いがあって、交渉開始まであとちょっとというところまできています。

http://www.fukkan.com/vote.php3?no=159

もしよかったら、これに一票入れてやってください。よろしくお願いします。もう長いこと本屋で探し続けて、既に絶版だと知ったときの悲しさったら・・・(笑)もっと早く大人になるんだった。とがっかりしたものです。


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失踪日記 [読書記録]

失踪日記

失踪日記

吾妻ひでおの「失踪日記」前から気になってたのをようやく購入。
漫画家の作者が仕事から逃げ、日常から逃げ、戻ってきて、酒に溺れて立ち直る過程の途中まで、を描いている。
吾妻ひでおというと「ななこSOS」とかアニメになった有名どころもあるが、一番印象的に覚えているのが、タイトルは忘れたけれど卵の話。普通に暮らしている人の周りにある日突然、ぴしぴしと卵の殻が見え始め、やがてそれは硬い卵に変わってその人を卵にしてしまう。主人公の父親も、通勤途中で空が見え始め、卵になってしまった。割りとこういう人はいるらしい。そんなある日、主人公は彼女とデートに行く。喫茶店で会話が弾まなかったり、コーヒーカップの口紅を彼女が気にしたりと気まずい時間の末、彼女の周りにピンク色の卵の殻が見え始める。ぴしぴしと増えていくそれを眺めながら、ピンク色の卵も可愛いかもしれない等と思いつつ、主人公はまるで蓑虫みたいに殻で覆われていく彼女に「卵でも好きだよ」と囁いてみる。卵にならないように。
結果、彼女は卵にはならなかった。・・・・しかしその状態のまま主人公にくっついて歩く。それで主人公は思う。蓑虫は卵じゃなくて、やはり蓑虫なのだと。
・・・不条理だな(爆)書き出してみるとよくわかる(爆)もうなんの雑誌で読んだかは忘れたが。どうしてだかよくわからないけど好きな作品だった。
で。今回の失踪日記。
読むにつれなんだかひしひしと「羨ましい」感がつのってくる前半。人間一度くらいは、自分を取り囲む日常から逃げ出したい衝動に駆られることもあるのではないか。大概はその勇気もないし、現実から出ることは考えないで終わるのだけれど。
5年位前、ほとんど日本の半分くらいを放浪するみたいな仕事をしてた。家に帰れるのは数日に一度、眠る場所は車の中。移動中銭湯や温泉を見つけては入浴。食事は駅のホームの立ち食いそばとかコンビニのおにぎりで、うまく仕事を回せないと朝まで駅やコンビニで夜明かしなんて普通にあった。雪の降りしきるローカルな駅でコンビニすらなくて、唯一暖房が一晩中入っていたトイレの洗面所で朝まで立ってたり。
もうなんだかな、生活としてはサイテーなんだが(爆)、海がすごく綺麗だったり、夕焼けがすごく綺麗だったり、綺麗なもの―――主に自然を見出すのには最高の環境ではあった。人間、いろんなものをどんどん捨ててしまうと、ようやく周りが見えるらしい。
あの生活に戻りたいとは思わないのだが、あのころ見たり聞いたりしたいろんな綺麗なものを懐かしく思い出す。(思い出しながらサイテーな精神状態のことも思い出して多少鬱入ったりする(爆))あの綺麗なものたちを、今の生活の中でも見つけていければよいのだが。
話がそれた。閑話休題。
そんなわけで少し羨ましさが募る前半(大丈夫か)。
まぁ本来はすごく大変だと思う。雨に打たれたり雪に降られたり、普通は死ぬし。その辺を淡々と描きながら、なお面白おかしく羨ましいとさえ思わせてしまう吾妻先生はすごいと思う。
ホームレス生活から配管工の生活へ。家に戻り、そんで後半。アル中になって、精神病院に放り込まれて・・・・。
人生ジェットコースターだな(爆)
結論としては。面白いのでお勧め。うっかり時期を逃して、まだ読んでない人はぜひ。


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ロバート・サブダ [読書記録]

ロバート・サブダの名前をこのところよくテレビで聞く。紙の魔術師と呼ばれる天才的な「飛び出す絵本」の作家である。一昨年、ネットで話題になったあたりで「不思議の国のアリス」を紀伊国屋で探してもらって、全国の店舗で一冊しかなかった日本語版を取り寄せてもらって手に入れた。
不思議の国のアリスがどういう本かは、こちらを見て欲しい。

超飛び出す絵本

昨年は「オズの魔法使い」も手に入れて、ホクホクである。

サブダの絵本は、とにかく細かい。本当に細かい。上記のリンクの映像を見てもらえば一発で理解いただけると思うが、大人でも開くのに本当に苦労するほど細かい。芸も細かい。まさしくこれは「絵本」のレベルをはるかに超えた「芸術」である。この感動は実際に手にして見ないと、完全にはお伝えできないと思う。大の大人が「わー、わー、わあーーー!!」というしかないという、非常に情けない驚き方しか出来ないのだ(爆)

もし興味があるなら、図書館でもいいので是非手にとって欲しい代物である。本屋では、たぶん見本が見れると思うが、現在全国的に品薄でなかなか手に入らない。それでもあるところにはある、らしいので(爆)探してみるのもいいかもしれない。

本文が日本語でなくてもいいわ、という人はアマゾン辺りで洋書の方が楽に買えるかもしれない。多少日本語版よりお安くなっている。

Alice's Adventures in Wonderland: A Pop-Up Adaptation of Lewis Carroll's Original Tale (New York Times Best Illustrated Books (Awards))

Alice's Adventures in Wonderland: A Pop-Up Adaptation of Lewis Carroll's Original Tale (New York Times Best Illustrated Books (Awards))


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